ペルセウス座流星群
連日のオリンピック観戦でヒートアップした身体を冷やそうと、夜中に庭に出てみた。
虫の大合唱が、無機質なエアコンの室外機の音を包み消してくれる。まだ残暑は厳しいが、それでも立秋を過ぎると朝晩はいくぶんしのぎやすい。
生温かい風に乗って、遠くから電車の音が聞こえてくる。お盆で帰省したのか、隣家は物音ひとつしない。
ちょうど日付が変わったところ。月も沈んだらしく姿が見えない。
北東の空をじっと見上げて、待つこと10分ほど。大阪近郊では漆黒の夜空とはいかないが、流れ星が闇を割くように流れて消えていく。これがペルセウス座流星群なのだろうか。
流星の正体は、宇宙空間に漂っているチリ。わずか数ミリから大きいものでも数センチ。これが猛スピードで地球の大気に突っ込んでくるときに、大気との摩擦で発光する。高度は上空100キロ前後だが、地上から見ていると、夜空を駆け抜ける星のように見える。誰が名づけたのか“流れ星”。
昔の人は、この流れ星が消えないうちに願い事をすれば叶うと信じていたらしい。もちろん日が暮れたら表は真っ暗で、寄り道するネオン街とてなく、家に帰ってもテレビもない時代の話。夜空にきらめく満天の星や月が、人々の暮らしに深く根を下ろしていたに違いない。
それに比べたら現代人、とりわけ今の都会の子供たちは、夜空を見上げる機会など皆無に近い。ましてや星に願いをかけるなど思いもよらないだろう。理科の時間に星座を覚えさせられるのも、苦行でしかない。
お盆で空気が澄んでいるせいか、今宵はふだんより星の数が多い。星座盤を見ながら、ちょっと天体の勉強をしよう。
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