青いカーネーション
その昔『赤いスイートピー』なんて歌が流行ったが、今日は『青いカーネーション』の話。
妻が缶ビールについているシールを集めて懸賞に応募したら、青いカーネーションが当たったらしい。昨夜帰宅したら家に届いていた。
遺伝子組み換え技術を使って開発された、世界初の青色系カーネーション。すべてをやさしく包み込む月の光をイメージして、ムーンダストと名づけられたとか。
濃い紫と淡いパープルの2種類。どちらも青というにはちょっと首を傾げる色合いだが、立派な大輪の花はゴージャスそのもの。母の日でおなじみの赤いカーネーションみたいな清楚さはないが、スポットライトに映える凛とした艶(あで)やかさがある。
次女がクリスタルの花瓶に入れて洗面所に生けている。ほとんど匂いもなく、アートフラワーのように無機質で、生き物特有の自己主張がない。
梅雨だというのに、ここしばらく雨が降らない。公園を散歩していると、紫陽花も乾いて白く見える。ひと雨来れば、適度な潤いが戻るだろうに。
家に帰ってから、ふと思いついて洗面所の青いカーネーションに霧吹きを当ててみた。水滴が花弁について、ちょっと生気が蘇ったような気がする。不思議な花である。しばらくは楽しませてもらうことにしよう。
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