ビッグスリーの救済
未曾有の金融危機と販売不振で、アメリカ自動車業界に百年に一度の逆風が吹き荒れている。
自動車産業といえば 20世紀のアメリカを代表する産業分野で、アメリカ資本主義の代名詞といっていい。
ところが、ゼネラル・モーターズ(GM)・クライスラー・フォードのビッグスリーは今まさに火だるま状態。低燃費の中小型車開発で後塵を拝し、ガソリン高騰や金融危機、消費低迷の直撃を受けた。運転資金が尽きるのは時間の問題だという。
そのビッグスリーの破綻を、公的資金で救済すべきかどうか。
難しい政治判断だが、私企業救済のために血税を投入するのはスジが通らないと思う。自由競争社会では自己責任が原則であって、放漫経営のツケをいちいち行政に回されたらかなわない。雇用や経済全体への影響が大きいことは分かるが、いったんは市場原理に任せて、キチンとけじめをつけるべきだと思う。
何よりもボクは、ビッグスリー首脳たちのあの傲慢な態度が許せない。何十億円という気の遠くなるような年俸をもらって、専用ジェット機でワシントン入りしたかと思えば「自動車産業を救済しなければ米経済に破局的な影響が出る」と議会を恫喝する。自分たちの責任を棚に上げて、いったい何様のつもりなのか。
先週末、アメリカ上院はその救済法案を認めず、協議は打ち切りになった。決定の評価は今後の歴史に委ねられることになるが、この判断は正しいと思う。中途半端な延命策よりも、生死を賭した大手術を選ぶべきだ。
考えてみたら、オバマもたいへんな時期に大統領になったものである。
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