ボーナス
民間よりひと足早く、公務員に夏のボーナスが支給された。
いつも公表されて気の毒だが、最高は福田総理と最高裁長官の544万円。次いで衆・参両院議長が506万円、国務大臣が397万円だそうだ。
当然銀行振り込みだろうが、福田さんはいったい何に使うのか。金額は新聞を見たら分かるから、奥さんにもガラス張り。その中から、多少の小遣いをもらうのだろうか。
こんな下世話なことが気になったのは、ちょっと昔のことを思い出したから。ボクが社会人になった昭和50年代の初め、わが社では希望者には給料やボーナスを現金で支給していた。
われわれ下っ端はペラペラの袋だが、役員や部長クラスになると袋が立つ。それどころかボーナスになると札束が入りきらない。新入社員は目を丸くしたものだ。
賞与支給式というのもあった。管理職が会議室に集められて、社長や副社長から訓示を聞かされる。そして恭しくボーナス袋を受け取って、それを自部署に持ち帰ってメンバーに配る。
何人かは現金でもらう人がいた。家で夫(父親)の威厳を振りかざすのか、それとも家族には言えない使途でもあったのか、今となっては不明である。
何百人もの現金支給となると、金種をそろえるだけでも大変だ。給料だから間違いは許されない。担当の女子社員が、前日遅くまで気の遠くなるような袋詰め作業をしていた。
もっと昔は、ボーナス目当てに借金取りが押し寄せたり、麻雀の貸し借りを精算したり、またその日だけは正装した奥さんが会社に現金を取りに現れたりと、さまざまな非日常的風景が見られたらしい。
その後何年かして、現金支給は廃止になった。今ではすべて銀行振り込みで、支給明細もネットで交付される。
ボーナス日は通帳の残高が増えるだけで、心躍る特別な日にあらず。何だか寂しい。
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