時代考証
最近また、NHK大河『篤姫』を見るようになった。
ボクの予想に反して視聴率も好調で、先日の日本シリーズも吹っ飛ばす勢いだったとか。宮崎あおいの人気と、分かりやすいストーリー展開が、若年層や女性に受けたのかもしれない。
子供の頃から筋金入りの大河好き。でも最近は年のせいかキャスティングに不満を持つことが多くなり、今回の『篤姫』も年明け早々で見限ってしまった。若い役者に現代風の言葉を使わせているため、ホームドラマを見ているようで重厚感がない。これはこれでいいのかもしれないが、自分が子供の頃から親しんできた大河とは違うと感じて、見る気がしなかった。
ところが近ごろ、ふだんの会話の中で『篤姫』の話がよく出るので、また気になってチャンネルを合わせてみた。
あれっ… 西郷や大久保は、ちゃんと薩摩言葉を話している。まったく知らなかったが、番組のホームページによると、薩摩言葉を使わせるかどうかは役柄によって区分けしているらしい。
薩摩藩では、島津重豪(25代当主)の頃から、薩摩言葉をできるだけ使わないようにというお達しが出ていた。とくに家格の高い武士は他藩との交流もあるため、厳しく矯正が命じられていたとか。
江戸で生まれ育った藩主・斉彬(高橋英樹)は、他藩の藩主や幕臣たちとの親交が深かったから、江戸風のしゃべり方だったはず。江戸暮らしが長かった篤姫の父・忠剛(長塚京三)も薩摩言葉を避けていただろうと、NHKスタッフは考えたそうだ。
下級武士だった西郷や大久保などには薩摩言葉を使わせて、それによって、篤姫の家族が属する階級や薩摩の身分制度を浮き立たせようという狙いがあったらしい。
なるほど時代考証とは奥深いものだ。たいへん勉強になりました。残る数回、じっくり楽しませていただきます。
| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)



最近のコメント