奈良町あたり
この週末はずっと事務所で、来客と資料整理に追われた。
だから今日は月曜なのに、休み明けという気がしない。ということで、気分転換も兼ねて奈良まで行ってきた。
県庁での仕事をすませて時計を見たら、まだ11時前。足は奈良国立博物館に向かうが、なんと月曜で休館日。お目当ての特別展 『天馬 シルクロードを翔ける夢の馬』 はどうやら縁がなさそうだ。
しかたがないので、あてもなく奈良ホテルから猿沢池のあたりを散策。途中でアメリカ人とイタリア人に道を尋ねられたが、土地勘がないので役に立たず。そういえば、真の教養人とは自国の文化や歴史を語れることが必須条件だと、誰かの本に書いてあった。反省しきり。
時間があったので、もう少し南の奈良町界隈まで足を伸ばしてみた。シカのいる奈良公園は遠足の小学生で賑わっているが、このあたりまで来ると人影もまばら。時代から取り残された町並みはひっそりと息をひそめていて、生活臭も感じられない。
さらに春日大社近辺まで来ると、昔のままの築地塀や石垣が残っている。たしか京都の上賀茂あたりにも、こんな一角があったはず。
一木一草まで洗練された京都では、器の持ち方ひとつ違ってもすぐに注意されそうな研ぎ澄まされた視線を感じるときがある。でも奈良はもっとおおらかで、人の心を解き放つような、嫋(たお)やかでゆったりとした空気が流れている。普段着の気楽さとでもいおうか。心休まるのは奈良のほうかもしれない。万葉の昔から大和は日本人のふるさとである。
雨がポツポツ降ってきた。蛇の目傘の向こうに若草山が煙っている。
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たまたまニュースを見ていたが、今年は雨にたたられて気の毒に思う。これから7月いっぱいは、祇園囃子(ばやし)が響くなかで各種の神事や行事がくり広げられる。 




