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2008年12月 2日 (火)

庶民感覚

 およそ一国の宰相に、庶民感覚など必要なのだろうか。

 カップラーメンの値段を知らなかったとか、大衆魚のホッケを食べたことがないとか揶揄されているが、上流社会で生まれ育った彼に、一般大衆の経済感覚など身に備わっているはずがない。

 目先の小さな利益で庶民を喜ばせるより、総理たる者、国家百年の大計を案じてもらいたい。選挙民に媚びるために、学生と居酒屋で一杯飲(や)る姿など見たくもない。

 若い頃、祖父の吉田茂から祇園で遊んでこいと1千万円渡されたというのは有名な話だが、今さら毛並みの良さを隠すこともなかろう。自分の金で飲むならば、ホテルのバーに毎晩通っても、誰も文句など言わない。

 ついでにいうなら、小泉元首相が始めたあの「ぶら下がり取材」なるものもやめたほうがいい。小泉さんは、自らの言葉で大衆に感動を伝えられる稀有な政治家である。歴代首相の中でも特別な人であって、その後の安倍さんも福田さんもこれを踏襲して逆にイメージを損ねた。難度はウルトラCで、強力な武器にはなるが失敗したらダメージも大きい。

 失言癖のある麻生さんには、とても向かない。記者の挑発に乗せられて露骨に不機嫌そうな態度をとるのも、テレビカメラは誤魔化せない。こんなことを続けていたら、支持率は下がる一方だろう。

 誰に気がねすることなく、堂々と自分の政治スタイルを貫けばいいのである。持ち球で押すべし。それでダメなら辞めるしかないが、それならあきらめもつくだろう。

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