ケータイ世代
帰りに駅で長女と待ち合わせ。
赤い大きな「ラケバ」(テニスラケットが入る大きなラケットバッグ。ここに教科書や文房具などを一緒に入れている)を背負って、右手にケータイを持って現れる。TシャツにGパン姿。制服がないから、学校帰りとも思えない。
いちおう校内ではケータイの電源はオフにしておくのがルールらしい。だから校門を出るときにメールを送ってくるが、絵文字が多いから解読するのに骨が折れる。
肩を並べて駅からの帰り道。夜空を見上げて「明日は雨かな~」というと、「まさか…」とケータイを操る。
電光石火の早業で、天気予報を調べているらしい。
「うん 夕方から雨か…」
部活が気になるとみえる。
ボクは通話とメールくらいで、ケータイでネットにつなぐことなどまずない。ところが子供たちは、プロフにブログ、ホームページの閲覧、電車の乗り換え検索、ケータイSNS、ゲーム、音楽、小説…と実に利用範囲が広い。そんなものパソコンで調べたらいいじゃないかと思うが、ケータイだとその場ですぐに答えが出る。
大雑把にいえば、パソコンからインターネットに入ったボクたち世代と、ケータイからインターネットに触れた子供たちの世代では、ケータイとの距離が違うし、そこからつながっていく世界の魅力も異なる。
自分がインターネットを始めてから、まだ10年も経たない。一念発起して家電店でパソコンを買ってきて、OSのネットワークやモデムの設定などに苦労しながら、ようやく接続できたときの喜び。まだあの頃のパソコンは手間ヒマのかかる高価なオモチャで、それを通じてしかネットには入っていけなかった。それが今どきの若者たちときたら、物心ついた頃からケータイを触っているから、ネットにも何の抵抗もない。
「野球どうなってる?」
「調べてあげようか…」
せめてこれくらいはできるようにならなければと数年前から思っているが、老眼も進んできたし、前途多難である。
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